近年、スマートフォンに突然かかってくる謎の国際電話。その中でも特に話題となっているのが「+1(811)」という番号です。「これはどこの国?」「出ても大丈夫?」「折り返したら危険?」そんな疑問や不安を抱く方のために、今回はこの謎めいた電話番号の正体と、万が一かかってきたときの正しい対応方法を徹底的に解説していきます。
+1(811)は何処の電話番号?実態を徹底解説
まず、+1はアメリカやカナダを含む北米の国番号です。しかし、問題は「811」という市外局番。実は「811」は、アメリカでは“全国共通の公益サービス番号”として登録されており、固定電話からは利用可能ですが、携帯電話や国際電話の番号としては通常使われません。つまり、「+1(811)」という組み合わせは、実際の国際電話としては存在しない可能性が高い番号なのです。
さらに、「+1(811)」を名乗る着信は詐欺やスプーフィング(番号偽装)である事例が多発しており、専門家や警察も注意喚起を行っています。
+1(811)が危険視される理由5つ
- 存在しない市外局番を使った偽装:番号偽装技術を使い、受信者に正当な番号と思わせる手口。
- 国際電話詐欺の代表的な手口:折り返しを誘導し、高額な通話料を発生させる“ワン切り詐欺”が典型。
- スプーフィング(番号偽装)の実態:実在の番号や見慣れた番号に似せて信頼させる詐欺テクニック。
- 高額請求のリスクと被害例:折り返したことで1分数千円の通話料が発生したケースも報告されています。
- 警察・公的機関も注意喚起:総務省や消費者庁からも、国際番号への無断折り返しを控えるよう呼びかけが行われています。
+1(811)から電話が来た時の正しい対応方法5選
- 絶対に折り返さない・出ない:不審な番号には一切反応しないのが鉄則。
- 個人情報を伝えない:仮に出てしまっても、名前や住所、SMSコードなどは絶対に言わない。
- 着信拒否やブロックの方法:スマホ設定やキャリアアプリで該当番号をブロック。
- 相談先や通報窓口:消費生活センターや警察相談窓口(#9110)に連絡。
- 過去の事例・口コミ体験談:SNSや掲示板で同様の番号の被害情報を検索し、対応を学ぶ。
国際電話番号詐欺・スプーフィング被害を防ぐコツ6つ
- 着信履歴や番号の見分け方:不自然な市外局番や数字の組み合わせに注意。
- 不審な電話の特徴:ワン切り、音声ガイダンス、日本語以外で話しかけられるなど。
- 公式情報のチェック方法:国番号・市外局番は公的機関や電話番号検索サイトで確認。
- スマホ設定でリスク回避:国際電話をブロックする機能を活用。
- 周囲の人にも注意喚起:家族や高齢者にも同様のリスクを伝えましょう。
- 被害にあったときの対処法:通信会社への通報、支払いの一時停止、警察への相談。
+1(811)以外にも要注意な国際電話番号5選
- +44(イギリス)や+353(アイルランド)などを偽装した詐欺事例
- +881・+882など特殊な衛星電話番号
- 一瞬で切れる「ワン切り詐欺」電話の共通番号
- 存在しない国・地域名を名乗る偽番号
- 近年急増している+1(818)、+1(833)など類似パターン
+1(811)詐欺に関するよくある質問(Q&A)
- なぜ存在しない番号が表示されるの? → スプーフィング技術により任意の番号を偽装可能です。
- 間違って出てしまった…どうする? → 会話しなければ基本的に問題なし。情報を話したらすぐ通報。
- 本当に高額請求されるの? → 国際番号によっては通話料が数千円/分に達する場合も。
- 通報先は? → 消費者ホットライン(188)、警察相談ダイヤル(#9110)へ。
SNSや体験談から見るリアルな被害報告
「+1(811)から着信→折り返したら英語の自動音声が流れ、高額な請求が…」「1コールで切れて気になって出たらクレカ情報を聞かれた」など、SNS上では実際に被害に遭った人の体験談が多く投稿されています。こうしたリアルな声が、詐欺防止の鍵となるのです。
+1(811)の着信が増えている背景とは?
- コロナ禍以降、海外詐欺グループが活動を活発化
- AI音声による自動架電の普及
- 世界的に番号偽装技術が安価に手に入る時代に突入
詐欺電話でよく使われるセリフ・手口集
- 「Amazonのアカウントで不正使用がありました」
- 「あなたのスマホがウイルスに感染しています」
- 「未納料金があります。今すぐご確認を」
これらのセリフで不安をあおり、折り返しやリンクをクリックさせるのが手口です。
キャリア別|着信拒否・ブロックの具体的な方法
- docomo:迷惑電話ストップサービスの設定画面から拒否番号を登録
- au:迷惑メッセージ・電話ブロックアプリを利用
- SoftBank/Rakuten:My SoftBankアプリや通話設定からブロック可能
- iPhone/Android:個別に電話番号を長押しし、「着信拒否に追加」
+1(811)と似た番号に注意!見間違いやすい番号例
- +1(800):実在するアメリカのフリーダイヤル
- +1(818):カリフォルニア州の正規番号
- +1(833):フリーダイヤルだが、スプーフィングされやすい
海外からの重要な電話もある?本物と詐欺の見分け方
- 取引先・親族からの着信は事前連絡があることが多い
- 留守電に明確な日本語・担当名・用件があるか
- 事前登録済みの国際番号だけ応答・折り返すのが安全
まとめ|+1(811)は何処の電話番号か?安心して対応するために
+1(811)という番号は、実在しないかつ詐欺に悪用される危険性が非常に高い番号です。決して出ない・折り返さない、そして周囲にも注意を呼びかけることが大切です。現代の電話詐欺は巧妙化しており、常に最新の情報と警戒心を持って対応する必要があります。怪しいと感じたら、迷わずブロック&通報を徹底しましょう。