新幹線に乗るとき、「この席って進行方向の前向き?それとも後ろ向き?」と気になったことはありませんか?特に長時間の移動では、進行方向を向いて座る方が快適に感じる人も多いでしょう。この記事では、下り・上りの違いや車種別の座席の向きを徹底解説!さらに、改札や出口に近い座席、混雑を避けるコツまで網羅しています。
はじめに|「進行方向どっちが前?」と気になる理由とは?
新幹線は高速移動の手段として便利ですが、進行方向が気になる場面も少なくありません。特に車酔いしやすい方、景色を楽しみたい観光客、小さなお子様連れの保護者にとっては重要なポイント。進行方向に背を向けてしまうと不快に感じるケースもあります。
新幹線の座席は、多くの場合は出発駅での向きに合わせて回転されており、進行方向に対して前向きになるよう設計されていますが、列車の折り返しや一部の車両では逆になることも。したがって、「何号車の何番が前向きか」は知っておくと便利です。
新幹線の座席番号の基本構造と向きの見方
新幹線の座席は1号車から順に並び、1号車は進行方向の後方側に位置することが多いです。ただし、上りと下りで変わります。
また、座席の並びは多くの車両でA〜EまたはA〜D(グリーン車は2列)となっており、
- A席:窓側(山側)
- B席:通路側(真ん中)
- C席:窓側(海側)
というパターンが一般的です(E席まである場合は通路を挟んだ反対側)。番号は進行方向に向かって大きくなっていくのが通常なので、1番に近い方が後方、最後尾に近い方が前方という認識でOKです。
下り・上り(東京方面)で席の向きはどう変わる?
下り(東京→地方)
東海道新幹線などの場合、東京から名古屋・京都・大阪・博多方面へ向かう「下り」では、1号車が編成の最後尾(つまり後方)に位置し、座席番号が進むほど前方に向かって配置されています。たとえば、1号車の1番がもっとも後ろ側の席であり、16号車の20番台などが先頭付近に当たるという形です。したがって、座席番号が大きくなるほど進行方向の先頭に近づいていくため、車窓の眺めや快適性を重視したい方には、進行方向側の座席番号を意識して選ぶのがおすすめです。
上り(地方→東京)
逆に、博多→東京などの「上り」では、1号車が先頭車両に来ることがあり、座席番号が小さい方が進行方向に向かって前になります。つまり、1号車の1番や2番といった座席は、新幹線が進む方向の最前方に位置しているケースが多く、眺めや振動の少なさを重視する人にはおすすめです。また、降車駅での移動をスムーズにしたい場合も、進行方向前方の号車に座ると便利です。
折り返し運転での注意
一部車両はそのまま折り返して運行されることがあり、その際には車内の座席向きを回転させていないと、進行方向とは逆向きのまま座ることになってしまうケースがあります。特に自由席では、どの座席がどちらを向いているのか事前に確認する手段がないことが多く、乗ってみて初めて後ろ向きだと気づくこともあります。そのため、座席の向きが気になる方は、指定席を利用するか、発車前に車内を確認して、必要に応じて座席を変更するなどの工夫が求められます。
車種別|新幹線の進行方向と席番号の向き一覧
こまち編(秋田新幹線)
- 東京→秋田(下り):1号車が後方、25番付近が前方
- 秋田→東京(上り):逆に1号車が前方に
はやぶさ編(東北新幹線)
- 東京→新青森(下り):1号車が後方
- 新青森→東京(上り):1号車が前方
ひかり・のぞみ・こだま(東海道新幹線)
- 新大阪→博多(下り):1号車が後方
- 博多→新大阪(上り):1号車が前方
やまびこ編(仙台・盛岡方面)
- 東京→仙台:1号車が後方
- 盛岡→東京:1号車が前方
さくら編(九州新幹線)
- 新大阪→鹿児島中央:1号車が後方
- 鹿児島中央→新大阪:1号車が前方
自由席でも進行方向に座れる?混雑回避の座席選びテク
自由席は先着順ですが、並ぶ号車によって進行方向に座れる確率が変わります。新幹線ごとに自由席の設定号車が異なるため、乗車前に調べておくとベストです。
また、始発駅から乗る、あるいは始発駅直後の駅で乗ると座席が確保しやすくなります。
回転座席って何?座席の向きを変える裏ワザを解説
多くの新幹線では、グループや団体での利用時に座席を回転して向かい合わせにできます。これは、進行方向に対して逆になってしまった場合でも、車掌に頼めば回転させてくれることもあります。
ただし、全車が対応しているわけではなく、グランクラスや一部の指定席では固定されていることもあるので注意が必要です。
乗車口・改札・出口に近い座席番号はどこ?
駅によってはエレベーターやエスカレーター、トイレが近い号車が決まっています。たとえば、東京駅では中央改札口は10号車付近、新大阪では1〜3号車が出口に近いなど、号車と駅構内構造の関係性も意識して選ぶとスムーズです。
荷物が多い方、ベビーカー利用の方は、階段やスロープの位置を確認しておくと安心です。
まとめ
新幹線の座席番号の向きは、上り・下りの違いや車両によって変わります。事前に「何号車の何番が進行方向に向いているのか」を確認しておくことで、快適な移動が可能になります。また、改札や出口に近い座席選びや、回転座席の活用、自由席での工夫など、知っておくと便利な情報も豊富です。
とくに長距離移動では、進行方向に向いて座れるかどうかが快適さを大きく左右します。この記事を参考に、次回の新幹線移動をよりスマートに楽しんでください!